豚肉の生姜焼きに挑戦
ホワイトデーも終わり、心に余裕ができた。
そしたら何か料理を作ってみたくなった。
私は、チョコやケーキは作れるが、料理は専門ではない。
といっても、フランスで3つ星レストランで働いた経験もあり、ステーキを焼くとか、キッシュを作るとか、フライを揚げるなんてことは朝飯前だ。
しかし、和食はあまり作ったことがない。
味噌汁は作れるが、手の込んだものは作ろうとも思わない。
生魚を切るとか、焼くくらいは出来るけど。
で、今日は豚肉の生姜焼きに挑戦です。
材料を揃え、調味料を計り、いざ調理へ。
いい感じに仕上がってきた。
でも何かが違う。
わかった、肉だ。
鹿児島産黒毛和牛までは良かったが、私が用意したのはどうやらしゃぶしゃぶ用の超薄い肉だったようだ。
そもそも、豚肉の生姜焼き自体、生まれてから2〜3回しか食べたことがない。
私の実家にこの手の料理は存在しなかった。
そうなると、外食しても豚肉の生姜焼きを頼むこともない。
以前、スーパーマーケットで、豚肉の名前が『生姜焼き』と書いてあったことがある。
焼いてもないし、生姜ものっていない。
「生姜焼き用の豚肉と書きなさい」と心の中で叫んだ。
トンカツだって揚げたらトンカツで、揚げる前は豚ロースだろう。
まあいい、アツくなってしまった。
東京にいると時々腹立たしいときがある。
東京の常識が日本の常識みたいな感じの時がある。
東京に来たばかりの時に友人とタクシーに乗ったら、道なりにと言われて私は固まった。
道なり、生まれて初めて聞く言葉だった。
静岡の漁師町で育った私の環境は、口の悪い人が多かった。
東京の人の、歯の浮くようなお世辞は今でも苦手だ。
ということで、ペラッペラのうす〜い豚肉の生姜焼きのお味は、少し甘くなってしまった。
クックパッドじゃ限界があるなあ。
日本料理の修行にいかないといけない。
今日食べて残った分は明日のお弁当にしよう。
お弁当ですか?
時々作りますよ。