カカオのつぶやき

干しいも

干しいもが売っていた。
東京でこんなものが買えるとは嬉しです。それも静岡県産なんて最高です。

干しいもには、思い出がいっぱい。
私にはおばちゃんがいて、はなという名前だった。
父方の祖母で、一緒に住んでいた。多分私が6歳くらいであの世に旅立った。

私が3~4才のころ、はなおばあちゃんと、しろという犬(雑種、父がその辺で拾ってきたかもらってきた犬)と一緒に縁側でひなたぼっこをしていた。
ひなたぼっこの時は決まって、ほしいもがおやつだった。

噛むと味が出るけど、特に大好きにはなれなかった干しいも。

今、東京で干しいもを見つけて、おばあちゃん、飼い犬のしろだけじゃなく、蛇の目傘とか、紐がついた手袋、お湯の入った釜戸、ぐるぐる回す絞り機のついた洗濯機、ガス炊飯器、紐のついたいちごあめ、水たまりなど、昭和の風景が思い出される。
小学校低学年で、自分でインスタントラーメンを作ってたなとか、遠足の時おやつは100円までとか、付随して色んなことが思い出される。

でも、おばあちゃんとの会話は、全く思い出せない。
ひなたぼっこって、ほとんど何も話していなかったかも知れない。
幼児だったし、話すこともなかったのかもしれない。